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平積み大作戦

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2011年2月20日 (日)

CDブック 高野聖

今回,ご紹介するのはこれ.

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泉鏡花(いずみきょうか)の”高野聖(こうやひじり)”のCDブックです.

泉鏡花の作品はこれまで読んだことはありませんでした.ある時,テレビの本紹介でやっていてその不思議な世界に興味を持ちました.

それから,本を買い読み始めたのはいいのですが,なにせこの作品が出されたのが明治33年ですから,言葉づかいも文章に出てくる事物も現代とはかなりちがう.

辞書を引きながらはさすがにまいってしまい,しばらくほっておきました.

 

あるとき,たまたま,東京の大きな本屋を歩いていたら上記のCDブックを見つけました.

そう,自分で読まずともプロが朗読してくれるというわけです.

そして,さっそく,購入し聞いてみることに.

 

朗読は俳優の佐藤慶さん,もともとはカセットブックとして大分前に発売されていたもののCD版です.

(ちなみに,岸田今日子さん朗読のカセットブック「銀河鉄道の夜」はわたしの宝物です.)

 

あらすじは....

http://arasuzitosyokan.web.fc2.com/index/

(あらすじ図書館から転載)

###########

若い修行僧の宗朝は、飛騨から信州への山越えをする際、

ふもとの茶屋で富山の薬売りに出合った。

その先の二股道で二人は道を別にしたが、

宗朝は薬売りが行った道は危険で、いまや人の往来のない旧道だと知った。

そこで、仏の道に仕える宗朝は、

見殺しにできず、その後を迫って旧道に入った。

急いで歩いていくと、蛇の群れに道を妨げられて、立ちすくみ、

やっとの思いで難を逃れると、次はヒルが雨のように降ってきて、宗朝の血を吸った。

そんな恐ろしい目に遭い、疲れきった頃、宗朝はやっと一軒の家に着いた。

そこには、この世の者とは思えぬ美しい女が住んでいた。

女は宗朝を泊めることを承知し、馬市に出す馬を連れて来た男に留守を頼むと、

旅の汗を流すために谷川へと宗朝を案内した。

谷川に着くと「すっぽり裸体になってお洗いなさいまし、

私が流して上げましょう」と言つて女が宗朝の脊を流してくれた。

いつの間にか、女は着物を脱いで、全裸になっていた。

川への往復の途中、蛙や大コウモリや猿が女にまとわりつく。

女はいたずらの過ぎる子供をあしらう母親のようであった。

家に帰ると留守を頼んでいた男が、馬市へ行くため馬小屋から馬を引き出していた。

宗朝を見て「もとの体で帰らっしゃったの」と不思議な事をいう。

その夜、宗朝は家の周りを鳥や獣が二十も三十も取り囲んで、

鳴いているような異様な気配を感じた。

そして、その気配のうごめくのに応えるかのように、女がうなされる声が聞こえてくる。

宗朝が一心不乱に陀羅尼経を唱えるとやがて気配は静まり、女もうなされなくなる。

翌朝、宗朝は一夜の礼を言ってその家を発ったが、女の妖艶さが忘れられず、

引き返して女と一緒に暮らすことを考えていた。

しかし、そこへ昨日馬を連れて行った男と出会う、昨日連れていった馬は、

女の魔力によって姿を変えられた薬売りの男であり、女にまとわりついた動物たちは、

女にもてあそぱれた男たちの成れの果てであると教えてくれた。

それを聞いた宗朝は、ぴっくりして一目散に里へ下りていった。

###########

 

なんか,ちょいと妖艶で怖いおはなしでしょう?

わたしは,ホラー映画なんかはとてもとても観れませんが,こういったものなら大丈夫です.

イメージが広がってなんか不思議な世界に入ることができました.happy01

 

残念ながら,このように文学作品がCDになっているのはごく限られているようです.

もっとたくさん,あったらいいのにね.

今度は,堀辰雄の”風立ちぬ”かな....

 

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