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平積み大作戦

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2005年10月16日 (日)

ビジネスコーチング(2)

ビジネスコーチングとは何か

スポーツの世界では以前から,強いチームをつくるたにのコーチングの研究と実践が活発に行われてきました.「ビジネスコーチング」とは、スポーツの世界で効果を上げているコーチングのあり方を、ビジネス場面におうようしようとするものです.

〔ある野球チームでの実験〕

ある野球チームでこんな実験が行われました.選手たちを,AチームとBチームに分けて,両チームとも同じノック練習を受けさせるのです.ただし,ノックの直前,Aチームの選手たちには「〜してはいけない」「絶対〜するな」という否定的な言葉を使って指導を行いました.一方,Bチームの選手たちの指導には「〜しよう」という肯定的な言葉を使って指導を行いました.その結果,ノックを受けている最中のAチームとBチームの選手の動きには,はっきりとした差が表れました.肯定的な指導を受けたBチームの選手のほうが,多くの球を捕ることができたのです.この結果は,肯定的な指導のほうが,否定的な指導に比べて,選手のプレーに対する積極性を引き出すことができることを証明しているといえるでしょう.

また,従来スポーツの世界ではコーチが選手に対して「もっとボールをよく見ろ!」とか,「もっと前に出ろ!」といった,支持や命令を与え,選手たちはそれを忠実に従うことが一般的でした.しかし,現在は,こうした「指示命令する」指導方法ではなく,選手が自ら考え,動けるようにするために,「問いかける」指導方法が取り入れられるようになってきています.

ビジネスコーチングとは,メンバに仕事を指導することを通じて,メンバの能力やその可能性を最大限に引き出そうとするものです.なお,ビジネスコーチングは「準備する」「説明する」「任せる」「評価する」の4つのステップで進めていきます.

ビジネスコーチングは,ビジネスコーチからメンバに対して,1対1できめ細かく行われます.またコーチングの場はOJTの1つであり,仕事を通じた日常の接触の中で,指導する機会に遭ったときに,その場で指導するのが原則です.

ビジネスコーチングによって高めようとする能力

ビジネスコーチングによって高めようとするのは,ビジネスパーソンとしての3つの能力,つまり「知識」「技能」「態度」があります.

1.        知識

基本的な一般常識や一般知識に加えて,仕事を進めていくうえでの行う上での業務知識や問題解決に必要な知識なども含まれます.

2.        技能

「技能」には大きく分けて,運動技能と知的技能の2つがあります.

運動技能とは,作業や運動レベルの動作のことです.

知的技能は解釈,分析,評価,情報処理などを言います.

3.        態度

「態度」は,意欲,価値観など,人の主観的・情緒的な部分をさしています.いくら知識や技能が優れていても,それを現実に生かしていくにはヤル気が必要だからです.また,知識や技能の習得においても最終的に本人がそれを感情レベルで納得するかが一番の問題となるからです.

ビジネスコーチングを行うとき,メンバの能力を知識,技能,態度として内容で分けて把握するのは非常に難しいことです.そこで現実には,内容ではなくレベルで分けて考えていきます.この能力レベルには大きく分けて「アビリティ」と「コンピタンス」の2つがあります.

アビリティ:特定の仕事を確実に遂行できるようになる能力レベル,つまり基本的能力のこと

コンピタンス:いかなる状況下でも,それに対処すべくメンバが主体的に学習できるようになる能力レベル,つまり応用能力や状況適応能力のこと

ビジネスコーチングは最終的には,コンピタンスの育成をめざします.

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